発達心理学者田島信元氏の講演を聞いて。〜知識中心の教育を受けた立場から思うこと〜

2018/11/18
 
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11月11日(日)に広島市男女共同参画推進センター(ゆいぽーと)で行われた、田島信元氏の講演を聞きました。
講演の公式(ゆいぽーと)URL

演題は、
心の発達段階に沿った親の関わり方
〜21世紀を担う子どもたちの能力をどう育てるか:発達心理学からの示唆〜

 演題の親の関わり方も非常に勉強になりましたが、まず冒頭でお話のあった、これまで(20世紀)の教育とこれから(21世紀)変わろうとしている教育について強く感じることがありました。数年前から薄々感じ始めて最近では強く感じていたことが、頭の中で、あるいは言葉としてすっきり整理されました。
それは、
小中高と”真面目に”勉強したからこそ、大人になって社会で強みとなる個性や能力が身につかなかったのでは?ということです。
家庭や学校や指導者等によってそうでなかった人はもちろんいらっしゃると思いますが、社会人として10年以上働いた経験からも、大なり小なりこれはあると感じます。

 尚お話の概要は
20世紀の教育は知識中心型、均質で従順な人材を育てる事が目的とされていた、教えられたことを忠実に再現することが求められた、imput=output
21世紀(2020-)の教育は思考力・判断力・表現力に基礎づけられた生きた知識力を養う、個々が問題解決能力と多様性・独創性を持って他者と協働する力を養う事を目的とする。imput->思考・判断・表現->output
とのことでした。

 現時点での私の結論は
知識中心型の教育の時代に育っても問題解決能力と他者と協働する力を持って活躍している人、社会で強みとなる個性を持っている人は、
・学校教育になじまなかった人、言葉は悪いですが”真面目に””素直に”学校教育の通りに勉強しなかった人。その代わりに好きな事や得意な事で能力を伸ばした。
または、
・”真面目に””素直に”勉強した結果、別の能力が必要だと10代もしくは20代の早いうちに気づいて更にその能力を身につけた利口で行動力のある人。
なのではないでしょうか。
私のように、残念ながら30を超えてからようやく薄々気づき始めた人は、遅まきながら頑張るか、今の流れのまま行くか・・・?

 新しい教育を受ける自分の子供世代が、個性や強みによって満ち足りた生き方を若いうちから送ることができるなら大変素晴らしいと期待しています。

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